高血圧による血管疾患


高血圧という症状は、血管の中を広がる血液に厳しい圧力が加わるということでしたね。
とすれば、当然のことところが、血管そのものにも疾患が表れて生じることにもなるでしょう。
以前にお話しいたしました、動脈硬化も血管が損傷する症状ですよね。
この動脈硬化の状態をほおっておいて、再び進行するとどうなって仕舞うかご存知でしょうか。
胸の部分やお腹の部分に存在しています大動脈の壁が、動脈硬化によって徐々に薄くなってしまう。
その部分が膨隆した状態を「大動脈瘤」といいます。
この病名は聞いたことがあるのではないかと思います。
大動脈瘤は、内径が5cm以上になってしまいますと破裂する可能性が高くなるのです。
ですので、やむを得ず手術が必要となってきます。
また、血管壁の中膜が裂けて、その裂け目に血行が入りこみ、大血管が膨隆する状態を「解離性大動脈瘤」 といいますが、これは命にかかわる非常に危険な状態であると言えます。
また、血管疾患には「閉塞性動脈硬化症」という病気もあります。
こちらは、動脈硬化によって主に下肢の動脈がきつく狭小化したり、徹頭徹尾閉塞して仕舞う状態を言います。
この状態になりますと、ほんの数十メートルほど歩いただけでも、ふくらはぎが痛くなってくる。
ですが、痛くなって立ち止まるとすぐに回復して痛みがなくなります。
仮に、このような状態に身に覚えがあるのでしたら、アッという間に病院へ行かなくてはなりません。
高血圧は、最終的には命にかかわるさまざまな病気に結びついてゆきます。
何度も言いますが、早めの対処が必要です。

高血圧による眼球障害1


高血圧をほおっておきますと、眼にも障害が起こることをご存じでしょうか。
そこまでは、相当気が付かないかたが多いことと思います。
ですが実際のところは、そうなのです。
眼という器官は、直接的に命に係わる部分ではありませんが、仮に何らかの障害によって眼が見えなくなってしまったことを考えますと、それは命を失うことに等しいくらい心苦しいことなのではないかと思います。
もちろん、眼が見えないということを克服して、幸せに暮らしているかたがたは世界中にたくさんいらっしゃいます。
ですが、そこまでに差しかかる道のりは長く恐ろしいものであったと思います。
近視であろうと老眼であろうと、漸く思える状態で生まれてきたのですから、高血圧のせいで視力を失うようなことにでもなったら、一大ことですね。
高血圧による眼の障害には、いろいろありますが、例えば高血圧性網膜症ですとか、視神経症、そして網膜動脈・網膜静脈の閉塞症などがあります。
眼の網膜を見分けることで高血圧がわかると言いますが、高血圧の影響は初めて網膜の血管に現れます。
動脈が細くなってゆく現象である「狭細化」という現象ですね。
ひいては、一本の動脈に分厚い部分と細かい部分の両方ができる、「口径不同」という現象も現れます。
これは、動脈硬化へ移行する段階で多く在るものです。
ですが、まったくこれらの現象だけであれば、高血圧による一時的な影響であって、血圧を上手にコントロールすることで元に立ち戻るのです。
眼にも本当に血管が通っていますから、このように高血圧の影響は確実に表れてしまう。

高血圧による眼球障害2


前回の記事で、高血圧は眼にも大きな悪影響を及ぼすということがご理解いただけたと思います。
ですが、前回までの症状でしたら、まだまだ血圧をコントロールすることで元に戻すことが可能なのでしたね。
本日は、症状がすすむなどして、放置していてはもとに戻らない場合について書いてゆきましょう。
眼の網膜というのは、非常にない組織です。
そんなない中にも血管が通り、血液が通っているのです。
高血圧による何らかの変化が起こっている眼底を「高血圧眼底」と言っています。
そうして、血管だけでなく、網膜自体にもなんらかの異常が見られる場合には、「高血圧網膜症」という病気になります。
網膜の異常というのは、眼の血管の壁から血液、もしくは血液成分が染み出して出来る出血斑・滲出斑のことであったり、血行が不足している部分に出来る軟性白斑のことであったり、血管から漏れ出てきた血液成分が網膜内にたまって起きて現れる網膜浮腫などのことをいいます。
高血圧による眼の障害も、自覚症状が伴わないことが多いため、大変にやっかいです。
そうして、高血圧から視覚障害を起こしてしまう場合というのは、高血圧網膜症がもっと進行して、増殖網膜症になって仕舞う場合が大変にキケンなのですが、現在では高血圧の治療も非常に進歩しているため、失明にまでなるケースは、少なくなってきています。
ですが、合併症として網膜動脈閉塞症や、網膜静脈閉塞症、ますます血管新生緑内障という病気が発生した場合、または、腎臓の病気から発生しがちな悪性高血圧などになってしまった場合、視力にものすごく影響してきますので早急な対処が必要となってきます。